順序が逆になってしまいましたが、
私が「Very Card」を知るきっかけとなったのは、
もう十数年前のことです。
某企業の関連会社に勤務していた頃、やはり弔電を打つ機会が多く、
当時は、NTTの「D-MAIL」というネット電報を使っていました(今もあります)
最初、どの程度の金額の台紙を使えば良いのか上司に聞いたところ、
前任者がやっていたと同じで良いということだったので、
その通りにやってみたら一通4千円らいの金額になりました。
台紙が2,000円くらいのものを使うと、
標準的な文面でもこのくらいになってしまうんです。
高いな~とは思いましたが、それでいいってことなのでいいかな、と。
弔電を打たない月はないくらい、けっこう打ってました。
経理業務をやっているとお金の動きが全て見えます。
本社と同じビルの一角に身を置いてはいますが、別会社なので
事務所として家賃やら社員給与の振替請求が毎月ありました。
でも、ネット代も含め通信費が一切請求されてこなかったので、
ずいぶん太っ腹だなと思っていました。
そこからしばらくしたある日、本社から今後の通信費(電報代)の見直しみたいなことで
召集をかけられて参加したところ、電報を打つのに莫大な費用がかかっている、と。
全て本社あてに請求されているから、今後はネット電報に切り替えるとの趣旨でした。
そりゃそうですよね、一通4千円くらいで、関連企業はたくさんその本社内に入っていて、
たぶんみんな電報打ち放題だったでしょうから(笑)
当時すでにNTT以外にネット電報をやってるところは数社あって、比較検討の結果
「Very Card」(=株式会社ヒューモニー)に決めたとのことでした。
理由は、「安い」他社より「早い」
急ぐ時には「NTT」に切り替えられ確実に送れるからというものでした。
その時にサンプルとして標準的な台紙をいくつか見せてもらったのですが、
大きさがA4サイズくらいで(現在はややそれより小さい)厚みも重さもあり、
結婚式の親族一同の大きな集合写真のアルバムを手渡されたような感じで
配色やデザイン、表面の質感が安っぽくて、
正直なところ「ダサい」というのが第一印象でした、
でも、大切なのはお悔やみの言葉、弔意を早く確実に伝えることであって、
台紙云々ではないんですよね。
現在の職場に勤務し始めた頃は、ここも電報はNTTの電話で口頭で依頼していて、
高価な台紙を使っていたので、約5千円近くかかっていました。
前の職場でネットで電報を打つことに慣れてしまっていたので、
オペレターから文面の確認時に、一文字ずつ「す」、「スズメのす」、
「あ」「アメリカのあ」みたいなやり取りに疲れてしまって、
費用も削減できることだし、と「Very Card」に変えました。
個人的にはまだ一度も「Very Card」はもらったことがないので、
利用者の大半は企業なのだろうと思います。
「Very Card」は最初の頃よりは台紙の種類もずっと増えて選択の幅は広がりました。
でも、NTTの洗練されたデザインの台紙やギフト付き、
キャラクター物と比較するとやっぱり見劣りします。
安く送れる分、それは仕方がないことなのですが、
台紙の質感がもうちょっと良くなってくれると
個人の利用者も増えるんじゃないかと思っています。