【社会保険】退職後、任意継続で健康保険に加入するメリット、デメリット

2018/02/27

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先月65歳直前で退職した人が、健康保険を任意継続するかどうかすごく迷っていました。

国民健康保険に加入した場合
保険料がいくらになるか聞きにいったところ、
任意継続よりは国民健康保険加入のほうが約3千円安かったそうで、

そっちにしようと思ってるが、
役所の人が金額だけで判断しないほうが良いのではないか、
とポロッと漏らしたそうで、

健康保険の任意継続のメリットは何か?と聞かれ、
恥ずかしながら即答できませんでした。

そして今さらですが、調べてみたら初めて知ることばかりでした(苦笑)

まず、任意継続のメリットについてですが、

・被保険者ひとり分の健康保険料で被扶養者全員分がカバーできる
(国民健康保険料は、被扶養者の数によって保険料が増加する)

給与の高い人の場合は、任意継続後会社負担分も自己負担するため、増えるが、
 上限が決まってるので、国民健康保険料よりも安くなる場合がある。
 協会健保の上限は標準報酬が「28万円」なので、この場合の介護保険対象の
 保険料の額は「32,116円」となり、これは標準報酬が「56万円」の自己負担額と同等なので
 これ以上の標準報酬=「59万円」以上の場合はお得になる
 給与支給額で575,000円以上の人(H30.2月現在)

・医療費が高額になった時、高額療養費の返金だけでなく、独自の給付制度「付加金」として
 自己負担額を超えた金額を戻してくれる。
 (協会けんぽと国民健康保険ではこの制度は無い)

 デメリット
 
・任意継続の健康保険料は会社負担分も自己負担になるため高くなる。
 (給与の高い人はお得になる場合がある)

・2年間加入しなければならない
 次の就職先で健康保険に加入する場合を除き、
 途中で国民健康保険のほうが安いからそっちに切り替える、
 とか誰かの扶養家族になるというのは認められない

・傷病手当金・出産手当金は支給されない(要件を満たす場合を除き)

 結局どちらが「お得か」という点で言えば、
 国民健康保険料がどのくらいになるか、にもよりますが、

 任意継続時、高い給料で扶養家族のある人はメリットがあるかもしれませんね。
 そうでない場合は、一時的には国民健康保険に切り替えても、
 早く就職先を見つけそこの健康保険に加入したほうが良いと思います。

 それとこれからも増えていくであろう健康保険料を考えると
 上限とか決めず、任意継続時の標準報酬でそのまま2年継続で良いと思うんですよね、
  
 得るものが大きい人はその義務も果たすというか・・・

 どうでしょう?

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pataです。小さな職場で経理・給与等が主な仕事です。ひとり業務なのでいつも調べつつ、悩みつつなんとかやっています。書いたことが少しでもお役に立てれば幸いです。
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