申告書の入力を終え、税額を算出し、過不足を精算して正しく処理できたか確認します。
まず過不足精算の一覧の全体の数字をざっと見ます。
あ、この人何で還付にならず不足なんだろう?とか、税額が¥0、とかやけに還付額が多いとか
気になる人のところは申告書の入力が間違えてないか再度チェックします。
で、最後に弥生給与の「源泉徴収簿」を印刷して、右側の「年末調整」の欄の数字をチェックします。
「令和2年分 年末調整のしかた」の61、62ページの「記載例」を見ながら、全員分電卓をパチパチ叩いて確認します。
この「記載例」には入力結果が集約されています。
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61ページの記載例 |
気になるところだけ見ていきます。
⑩47,000円は「所得金額調整控除」に該当するので
年収897万円-850万円=47万円×0.1=47,000円
⑪から⑳を差し引く=㉑4,216,000円
図の右下の(令和2年分の年末調整のための算出所得税額の速算表)から、該当する税率の計算式にあてはめます。(赤い下線の税率と計算)
㉑4,216,000円×0.2-427,500=㉒415,700円
この人は住宅借入金特別控除140,000円があるので、
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続き、62ページの記載例 |
㉒‐㉓=415,700円-140,000円=㉔275,700円
㉔に復興税率をかけます。
㉔×1.021=275,500×1.021=㉕281,400円(100円未満切り捨て)
年間算出税額は㉕281,400円となりましたが、実際に控除されていた源泉所得税額は⑧350,818円なので
過不足を精算します。
㉕-⑧=281,400円-350,818円=㉖▲69,418円となり、還付になります。
「記載例」の税率を見ながら電卓を叩き、途中気になることがあればまた申請書等資料を見返します。
所得額によって税率はそれぞれですが、同じ作業を一気に繰り返しやることで(やってるその間は)ある程度記憶できるので
そんなに時間はかかりません。
予め従業員の情報が正しく設定され、申告書もちゃんと入力してあれば、給与ソフトで自動計算されるので間違いはないはずですが、
ひとり業務で他に誰も見てくれる人がいないので、やらずにはいられません。