昔は銀行で振込みをする時に窓口でもATMでも、「電信」か「文書」の二通りがあったんです、
「電信」は当日午後3時までに手配すればその日に振り込みになり、「文書」は同じ条件でも数日かかりました。
当然、振り込み手数料も「電信」のほうが「文書」よりも高くて、急ぐ時は「電信」、そうでもない時は「文書」と使い分けていました。
「電信」の振り込み手数料は1件800円くらいだったような気がします。件数が20件あれば16,400円、100件なら80,000円、バカにできない金額です。
なので、振り込み手数料を差し引いた額が入金されることが多く、そちらがそうならこちらも同じように、
みたいな感じで振り込み手数料を差し引いた額を支払ったりしていました。
それは現在勤務してる会社も同じで、長いつき合いなのによくこの金額から差し引いてくるなぁ、とあきれることもあります。
入金処理をする際に仕訳がニ行になる手間、そして差し引いてきた振り込み手数料の金額がわからない時がもっと手間です。
振り込み方法が「電信」と「文書」の時代は、振り込み先が「当行」か「他行」かで振り込み手数料が違うだけで
差し引かれる手数料の金額は決まりきったものだったのですが、
今はネット銀行もあるので、振り込み手数料も銀行や契約によってさまざまなんです。
一般的な銀行の振り込み手数料というのは、100円、300円、500円、600円、700円、800円(税抜)あたりが主流なのですが、
今日の入金の中で、振り込みしたと思われる金額から逆算すると、振り込み手数料は258円(税込み)?というのがありました。
たぶん、258円が振り込み手数料なのだろうとは思いましたが、
・これまで差し引いてきた手数料と額が違っている
・もしかして間違った金額を振り込んできた可能性もなくはない
経理というのは「思う」でやってはいけないので、それがたとえ1円でも調べてウラをとらなくてはいけません。
一番簡単で正確な方法は、その取引先に電話をかけて確認することです。
ですが、せっかくネットがあるのですからこれを活用しない手はありません。
三菱東京UFJ銀行のネットバンキング「BizSTATION」の入出金明細照会メニューの中に「振込入金明細」というのがあり、
これを選択して表示させると、振り込みをしてきた取引先がどこの銀行、支店から振り込んできたのかわかるのです。
予想通り「ラクテン ダイニエイギョウ」とあったので、楽天銀行のHPを開き、振り込み手数料を調べると、
条件から258円と合致、ウラがとれました(笑)
他のネットバンキングにもこれと同じように表示してくれるメニューがあるはずです、もしくは入出金明細にすでに相手の銀行名が表示されているのもあるかもしれません。
本当に便利な世の中になりましたね(笑)
振り込み手数料を差し引いて支払う、というのは古いやり方だと思います。ですが、それがこの職場のやり方なので仕方がありません。
まだここで働き始めて間もない頃、すでにネットバンキングを導入して振り込みをしていたのですが、振り込み手数料を差し引くときに、
実際には他行あてでも700円(税抜)しかかかってないのに、窓口で振り込みしたらかかるであろう800円(税抜)を引いて支払うように言われていました。
そんな異文化を受け入れられず、すごくストレスだったことをふと思い出しました。