【ひとり言】私もアーリーリタイアメントしたかった

2017/06/11

ひとり言 異文化 私について

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日本語にすると「早期退職」になるんでしょうか。。。

私がこの言葉を知ったのは、外国人と一緒の職場で働いていた時のことです。

彼らのほとんどは仕事の時間にしか現れないのですが、

その人の場合はあってもなくても、一日フラフラと事務所に出入りしていました。

同業他社だったらこういうのは禁止なんでしょうけど、

自由な職場だったので、彼が話しかけてくれば私たちも応じるという感じでした。

日本の文化や習慣を理解し、ドタキャンや屁理屈もこねず、楽しい人で

その人がいつも口にしていたのが「アーリーリタイアメント」でした。

外国人の視点で日本で見聞きしたいろんなことをヒントに自国に帰った時に、

こういうサービスを始めたらいいと思わない?と熱く語っていました。

私はまだ20代だったし、働くのはごくあたりまえのことで、

「早期退職」みたいなニュアンスがピンと来なくて、

なんでそんなにアーリーリタイアメントにこだわるのか、

上手くいくかどうかもわからない起業を、まだ30代でやろうとしているのか

よくわかりませんでした。


当時の日本はバブルで好景気、仕事はいくらでもあったし、がむしゃらに働いて、たくさん稼いで、

欲しいものを手に入れたい、より良い生活をしたい、

ほとんどの人がそう考えていたんじゃないでしょうか?そんな時代でした。


今なら「アーリーリタイアメント」の意味がよくわかります。

会社に束縛されて、イヤなことも我慢して老人になるまで働きたくはない、

出来れば自分のやりたいことでお金を稼いで早く引退したい、

早く自由な生活を手に入れたい。。。。ということだったと。


その後、バブルがはじけて、就職氷河期になり、リストラも当たり前、非正規雇用が増え生活が安定しない・・・

働いても働いても報われない、「ワーキングプア」といわれるようになったのもこの頃、

最近は求人倍率がバブル期並みと言われていますが、景気が良くなったという実感はありません。

それよりも、富める人とそうでない人の差が開いていくことのほうがよりヒシヒシと感じます。

生きていくにはお金は必要です、収入は生活の基本ですからきれいごとでは済みません。

良い大学を出て、良い会社に就職して安定した生活を得たいと考えるのは当然のことです。

でも、ただただそういう生活を求めるのではなく、

世間体や常識にとらわれず、他と比較するのではなく、自分らしく生きたいという人が増えてきたようにも思います。

「アーリーリタイアメント」ではないけれど、ほとほどに仕事をし、それなりの生活ができ、家族との時間を大切にしたい、

物を買ったり、贅沢な生活を求めるのではなく、その人の求める幸せであればそれでいい。

若い家族が地方に移住したり、家を持つことにはこだわらず、合理的でコンパクトな生活をしている人達もいますよね。

私も早い時期にこういう考え方に気づいていたらなぁ。。。と思うのですが、時間の巻き戻しは出来ません。

「アーリーリタイアメント」はもう望めませんが、働けるうちは働いて、ほどほどの生活が成り立てばいいなと思っています。


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pataです。小さな職場で経理・給与等が主な仕事です。ひとり業務なのでいつも調べつつ、悩みつつなんとかやっています。書いたことが少しでもお役に立てれば幸いです。
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