時たま、退職後の失業保険と年金について聞かれることがあります。
「年金」と「失業保険」の関係、、、、
その都度調べて答えているのですが、自分でも未体験なせいかよく理解できず確信がありませんでしたが、
先日また聞かれ、年度末というタイミングの良さもあって詳しく調べてみました。
退職者の現状は以下の通りです。
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現在64歳で3/31で退職、翌月4/10に65歳になる。
現在「特別支給の老齢厚生年金」を受給中
4月65歳になったら「年金」受給の手続きをする。
退職後「失業手当」の申請をする。
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この退職者の質問(=希望)は以下の通り
65歳までの「特別支給の老齢厚生年金」を受け取り、その後間を空けずに「失業保険」と「(65歳からの)年金」をもらいたいが可能か?
ということです。
結論から言うと
64歳で退職「特別支給の老齢厚生年金」をもらい終え、65歳で「失業保険」と「年金」の併用受給は可能です。
これから説明していきますが、
「特別支給の老齢厚生年金」とは60歳以降65歳までもらえる年金
「失業保険」=「基本手当」と呼ばれるもの
「年金」=いわゆる65歳から受給できる年金
のことです。
※ポイントをずらさないため用語の説明は最小限に、内容もシンプル(私の言い方に)します。
65歳未満と65歳以降で退職時のもらえる「失業保険」の違い
①65歳未満での退職でもらえる「失業保険」(基本手当)=長く、多くもらえる
②65歳以降での退職でもらえる「失業保険」(高年齢求職者給付金)=一回のみ支給
①は勤務年数によって支給期間が変わり、毎月もらえる
②は一回のみの支給
①の方がお得ですよね。
①が適用になるためには64歳で退職、65歳で「失業保険」の申請をします。
65歳で「年金」と「失業保険」を併用でもらうタイミングは?
「年金」」と「失業保険」を併用してもらうのに、いつ辞めるのが最適なのか?というと
それは
「(65歳)になる誕生日の前々日」(までに)です。
退職者は3/31でまだ64歳で退職するので、4/10以降65歳で「失業保険」の申請をすればOKです。
では
なぜ「(65歳)になる誕生日の前々日」が最適なのか?64歳5ヶ月じゃだめなの?
「特別支給の老齢厚生年金」は最後までもらえるのか?
について説明していきます。
64歳、11ヶ月での退職がお得な理由
64歳5ヶ月で退職でもOKですが、なぜ65歳直前(誕生日の前々日)がお得なのか下の図に結論があります。
![]() |
日本年金機構より |
この図を見ると、64歳の3月で退職(最後の給与収入)すると、64歳4月に最後の「特別支給の老齢厚生年金」がもらえ、
4/10以降65歳で「失業保険」を申請、65歳からの「年金」も申請すれば併用受給出来ます。
つまり
給与収入が無くなっても、4月以降「特別支給の老齢厚生年金」や「失業保険」「年金」が間を空けずに続いてもらえるのです。
これが「64歳11ヶ月での退職が最適」な理由です。
(「失業保険」の申請が原則退職翌日から一年間、という期限があるのも理由)
最後の「特別支給の老齢厚生年金」の支給とは=65歳になった日の続する月分まで(4/10誕生日なので、つまり4月分が最後)
ではこの4月分は支給されるのか?
『ハローワークで求職の申込みを行った日の属する月の翌月から失業給付の受給期間が経過した日の属する月(または所定給付日数を受け終わった日の属する月)まで、年金が全額支給停止されます』
なので「特別支給の老齢厚生年金」は最後の4月分まで受給できると理解しました。
この退職者の質問については、希望通り叶う、という結論です。
社会保険の徴収や給付は月単位なのに、起点の翌日とか前日までとかケースによってそれぞれルールが存在します。
そられらに加え
いわゆる「年金」と「特別支給の老齢厚生年金」もあるし、「高年齢雇用継続給付金」とかもあって、退職者の状況は人それぞれで聞かれるたびに悩ましいです。