数年前の話になりますが、60歳定年で再雇用になった人が出た時に、
上司から「年金受給について説明してあげて、そうじゃないと可哀そうじゃないですか」と言われて面くらいました。
「可哀そうじゃないですか・・・」って、それを言うなら私のことでしょう!
業務上判断に困ることがあっても相談する人もなく、こういうことだから次回から改善して欲しいと何度言っても聞き入れてもらえない、問題が発生すれば実務的な処理は私なのに。。。
そういう上司の下にいる私のほうがよっぽど可哀そうじゃない?と思いましたが口にはしませんでした。
現在の職場では経理よりも給与、社会保険業務の比重が大きいのですが、それ以前はあまり経験もなく、まして「年金」についてなると皆無でした。
私自身年金受給はまだ先のことで、年金は65歳からじゃないの?くらいしか知らなくて、
小さな職場で、全員が中途入社、若くても30歳前後、遅いと50歳を超えて入ってきた人たちです。
もし新卒入社で定年まで在籍していたなら、給与データからこのくらいの年金が受給できるとかサンプルを提示できたかもしれませんが、まったくわからないわけです。
定年後再雇用で働くにしても規定無視で、人によって自由に変えるので、こういう勤務契約にしたらこうなるみたいなモデル提示もできません。
どう考えても「日本年金機構の通知書が届いたら読んで年金事務所に行って下さい」くらいしか言えません。
とりあえず、ネットで調べて日本年金機構の年金の手続き案内、みたいな個所をプリントして渡しました。
それよりも当時私は60歳で登録する「高齢者雇用継続給付金」のことでイライラしていました。
登録条件のひとつに「雇用保険加入期間(被保険者であった期間)が5年以上」があるのですが、50代半ばを超え入社してきたその人たちが条件を満たしているとは思えず、確認してもみんな「ある」って言うんです。
疑うわけにもいかず、もし条件を満たしてないとムダになっちゃいますから、ハローワークに聞きにいくと加入年数を教えてくれますよ、というしかありませんでした。(被保険者である個人にしか教えてくれない)
そうやって添付書類をかき集め、5人登録しようとして提出、結果5人全員「否認」になった時はさすがにガックリ来ました。
全滅・・・・ |
登録はTを経由して行うため、ハローワークで直にやるよりは楽なのですが、それでも手間はかかります。それが全部ムダだったなんて。。。。
加入条件年数に対して、みんな2、3年不足してるわけです。
「で、オレいつになったら貰えんの?」と聞かれ(永久にもらえないのですが)、「次に給与に変更があった時ね」と答えておきました。
60歳定年になると給与が下がります(一般的に)
下がる前の給与と下がった後の給与の落差を登録して、給付対象になれば受給できるわけですが、
それが60歳の時に加入条件年数が3年不足していたとして、あと3年後の63歳の時に、60歳の時より下がった給与でというのはまずあり得ないからです。
こういう報われない労力を費やしてるのに「可哀そうじゃないですか」ってどういう意味!と思ったわけです。
でも、その後女性も含め定年再雇用になる人が増え、65歳まで働くようになって、
とりあえず目の前の手続きや申請をやっていくうちに、いろいろわかってきたことがあり、今後私も年金を受給するわけですから、調べて積極的に知っておいたほうがいいなと思うようになりました。
それを追々書いていきます。